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2009年9月 9日 (水)

西穂高岳から奧穂高岳・ジャンダルムを越えて

西穂高岳から奧穂高岳
2009/09/04-06

今回は、ずっと宿題の一つにしていたジャンダルム越えを経験してきました。危険なルートを始めて通過するのですから、テーマは「特に安全」です。とにかく装備を軽くしたかったので、今回は小屋泊まりと致しました。このコースを1日で通過してしまう方もいらっしゃいますが、小生には真似ができません。ゆとりのある日程にしました。

4日
今日は新穂高ロープウェイで入山し、西穂高山荘までです。余裕のよっちゃんですな。ただし、昼食に山荘名物の西穂ラーメンを食べたかったのと、午後から天候が崩れると予報されていたので、早めに出立しました。汗で衣服を濡らすのが嫌なので、ゆっくりと登りましたが、それでも50分ほどで到着です。ラーメンを美味しく頂いて、もう今日の行動は終了です。あとは、小屋でまったりとして過ごします。午後には、予報通りの雨、雷が鳴り響きます。

5日
星空の下、4:00に山荘を出発です。ピラミッドピークで夜明けを迎えます。前穂高岳から登る朝日に向かって、いくつかお祈りをしました。どれもかなえて欲しい願いです。

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西穂高岳頂上ではヘルメットを装着し、心と体の準備を整えます。両手、両足で安全を確保しながら、進んでゆきます。なお、最初に通過した長い鎖場直下には、滑落事故で亡くなられた方がおられたようです。心から、ご冥福をお祈り致します。
間ノ岳、天狗岳と気の抜けないルートが続きます。遠くから見ると、どうやってあんなところを通過するのだろうと思うのですが、近づいてみると上手に岩の弱点をついてコースが取られており、岩登りの基本である三点確保を守れば、着実に前進できます。

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しかし、スリリングなルートです。一歩誤れば、命を落とす場所が随所にあります。通常のクライミングでは、ザイルで確保されて登りますので、一定の安心感というものがあるのですが、ここでは全くありません。自分自身だけが頼りです。そういう意味では、山登りの醍醐味が濃縮されているルートとも言えるでしょう。展望もすばらしい。ゆっくり参りましょう。
天狗のコルからコブノ頭までは、ちょっと長い登りが続きます。そこをなんとか登り切ると、そこにはあのジャンダルムが立ちはだかります。想像していたものよりは小さな岩塊でした。ジャンダルムの上に登ると、奧穂高岳頂上の賑わいが聞こえてきます。

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あともう少しです。ロバの耳と馬の背の間には浮き石の多い登りがあり、後続のパーティーが派手に落石を落としていました。事故が無くてよかったです。落石を起こさない、緊張感も必要です。
馬の背は下を覗かなければ、怖くありません。そのまま尾根をすすんで、奧穂高岳頂上まで来れば、もう怖いところはありません。穂高岳山荘には12:10に到着です。

P10106991 そうそう、奧穂高岳からの下降中、谷口ケイさんにお会いしました。少し、会話しましたが、とてもさわやかな方でした。
今日は、このまま白出沢を降って、下山しようとも思っていたのですが、
①穂高岳山荘の混雑はそれほどでもない。
②どうやら今晩、山荘では谷口ケイさんの講演があるようだ。
③良い天気で降りるのがもったいないじゃないか。
④やっぱり山の上でビールをがっつり頂きたい。
等々、圧倒的な理由により、ここに泊まることとし、早々にチェックインしました。
山荘のテラスでは、今朝早く同じコースで来られたAさんと、明日、逆のコースで西穂に向かうBさんの3人で話をさせて頂いた。Aさんは、とても有名な方です。お会いできて、とても光栄です。興味深いお話をたくさん聞かせて頂いた。エネルギーも分けてもらいました。Bさんは、とてもさわやかな青年でした。
夕日と満月が実に見事であった。来て良かった。

6日
快晴の朝であった。雲海から陽が昇る。

P10107321 5:50に下山を開始する。白出沢は岩ゴロであったが、思ったほど足場は悪くない。ずんずんと降って行く。次回は、残雪期に登ってみたい。
鉱石沢を渡るとき、少し大きな丸い岩の上から滑り落ちてしまった。怪我は無かったものの、こんなことが大きな事故につながるのだろう。不注意・気のゆるみは無かったと思うのだが・・・。
途中、Aさんに追い抜かれた。あっというまに見えなくなる。無駄のない足運びである。
穂高平では、穂高岳山荘で頂いたお弁当「朴葉ずし」を食す。噂どり、誠に美味である。これはおすすめの一品ですね。ここからは今朝出発した白出のコルが見えます。ゆっくりと過ごします。
しばらく、林道を下って、10:30に新穂高の無料駐車場にたどり着きました。

充実した山行であった。機会をつくってぜひとも再訪したいものである。このルートを逆から入る登山者も多い。どちらが良いのか、判断がつかない。一長一短がある。危険な場所は降るより登る方が安全である。西穂から奧穂に向けて、総じて登りであるものの、危険な鎖場を降る場面は、むしろこちらの方が多いように感じた。やはり、好みの問題だろう。小生の場合、最後に奧穂高岳に登頂するという達成感が欲しかっただけである。
なお、小生はヘルメットを持参した。必要としないとする意見もあるだろう。自己責任の世界であるので、とやかく言う気はないのだが、前後に登山者が居ると身の危険を感じる。落石は避けられそうで、まず避けることはできないのだ。次回も持参すると思う。

下山後は、近くの「ひがくの湯」で温泉を頂いた。ここは冬期は営業していないかもしれません。

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